ugisの創作活動系ブログ

締め切りに追われない読書感想文は楽しい!

侑ミア合同『Baby It's You.』寄稿『マイフレンド』の裏話

謝辞

まず、この合同誌を企画して下さったよほろさん、デザイン・編集を担当して下さった鷺ノ宮さん、表紙を担当してくださったまりたにさん、そして、この合同誌に寄稿して下さったすべての方々に感謝を申し上げます。ありがとうございました。

合同誌に寄稿することに決めた経緯

ここからは、僕がこの侑ミア合同に寄稿することにした経緯をお話ししようと思います。
実を言うと僕はアニガサキ2期終了時点では侑ミアをカップリングとして見ていませんでした。
それは、スクスタのシナリオを踏襲した璃奈ミアと『stars we chase』によって叩きつけられた強烈なランミアの印象が強すぎたためです。
確かにところどころに侑ミアの描写はありましたが、璃奈ミアとランミアを考えているとカップリングとしての印象は霞んでいました。
ですが、Twitterを見てみると侑ミアに狂っている方が一定数いて、そこにカプを見出す人もいるんだなぁと思いながらしずかすを書いていました。
しかし、そんな僕にも転機が訪れます。それが2022年10月1日に開催された虹色の情景 -2nd sence- + 桃翠リリシズムです。
実のところ9月にスクスタ 1st seasonのシナリオを読んでしおぽむに堕ちていたのでしおぽむオンリーのために赴いたのですが、そこで一冊の本と出会いました。
それがよほろさんの『LOVE YOU TEENAGER』です。(この短期間で侑ミア本を……?きっと毎日が侑ミアだったはず……!)と思い勢いで購入させて頂きました。
そして『LOVE YOU TEENAGER』の最初のお話を読んだとき僕の脳内に電流が走りました。(これが……侑ミア?侑ミア……侑ミアは実在する!!)と心の中で叫び、夢中で一冊を読み切ると僕の脳内は侑ミアの存在しない記憶で埋めつくされていました。
このとき、よほろさんのサークルで合同誌の企画のフライヤーを出していたなということを思い出し何の構想も無いまま合同誌に寄稿することに決めました。

プロット作成その1

以前合同誌に寄稿した際に、〆切1日前に気合いで書き上げるという最悪の成功体験をしてしまったので、今度は〆切1週間前には完成させて推敲するぞという気持ちですぐにプロット作成に取り掛かりました。
最初のプロットはざっくりと『アメリカに帰ってしまうミアを侑が引き止めたいのか背中を押したいのか自分の気持ちが分からずに悩む話』で割とすぐに完成しました。
しかし、僕はこのプロットを見て「なんか違うなー」と思い、このプロットは一旦保留にして、高咲侑とミア・テイラーについてキャラクター像をしっかり考察することにしました。
それからしばらく、高咲侑とはどんな人間か、ミア・テイラーとはどんな人間か、侑とミアと関係性とは……と考える日々が2,3週間ほど続きました。気づいたことメモしていたらそれだけで10000字を超えていました。
そして、アニガサキ2期12話を観返していたとき、あることに気づきます。「上原歩夢の背中を押した高咲侑がミア・テイラーの背中を押さないわけなくない?」もちろん、ゆうぽむと侑ミアの関係性は異なります。ですが、侑にとって一番大切な人である上原歩夢の背中を押せたのならミア・テイラーの背中を押せないはずがないんです。
ここで、最初に書いたプロットの根幹が崩れ去ります。侑がミアを引き止めたいのか背中を押したいのか自分の気持ちが分からずに悩むことはないと感じたからです。
プロットを自分で爆破してしまったため、新しいプロットを考えることになりました。

プロット作成その2

前回のプロットではミアに対する侑の感情を主軸に置いていましたが、新しいプロットでは二人の関係性を主軸にすることにしました。
とはいえ、人間の関係性は多岐に渡ります。その中で今回は『友達』という関係を選びました。
何故これを選んだかというと『ミアって飛び級してるから周りに同世代の人間いなかっただろうし、璃奈と出会うまで友達いなかったんじゃないか』『侑ってずっと地元で育ってきてるから簡単に会えなくなるような友達っていなかったんじゃないか』と思ったからです。
この二つの考えによって『友達』という普通の関係は侑ミアの中では特別になると確信しました。
ですが、友達という関係は普通すぎてどうやって描けばいいか分からず困ってしまいました。どうしよ〜と悩んでいたら、こういうときは実体験を脚色したらそれっぽくなるということを思い出します。
僕には素晴らしい友人がおり、僕ラブ34の帰りに「東京タワー近くに見えるしスタァライト聖地巡礼しようぜ!」と言い東京タワー周辺を歩き回り、「なんか時間まだまだあるしレインボーブリッジ徒歩で渡れるらしいから行こうぜ!」と言って東京タワーからレインボーブリッジまで歩き、歩いてレインボーブリッジを徒歩で渡り、お台場の各施設を回ったあと夢の大橋を徒歩で渡って有明ガーデンまでいくという突発徒歩30kmツアーをしたことを思い出しました。
僕ラブ34に関しても、一般参加を決めたのが当日の0時過ぎなどあまりにも雑な予定の決め方をしており、お互い計画性がなさすぎると笑い話にしていて、こういった「相手が友達だからできる諸々の雑さ」を取り入れれば「友達らしさ」を描けるのではないかと思い、友人との思い出を脚色しながらプロットその2を書き上げることに成功しました。

現実に降りかかる災い

11月のことです。
現実で諸々の不幸が重なり適応障害を発症してしまいました。
すべてが終わっていて、木偶人形になっていたので11月がほとんど消し飛んでしまいます。

本格的な執筆開始

薬の力でようやく体調が安定してきたかと思うと、もう〆切の1週間前に迫っていました。
いっそ原稿落としてやろうかと思いましたが、プロットあるしなんとかなるだろと思い直し、気合いで本格的な執筆を開始しました。
プロットの時点で入れたいセリフを入れておいたことが功を奏しなんとか4日で書き上げることに成功します。
そのあと2日かけて多少の推敲と校正をして、なんとか原稿を提出することに成功しました。本当はもっと推敲したかったのですが、「書き上がったから原稿が上がるんじゃない。〆切が来たから原稿が上がるんだ」と自分に言い聞かせました。

校正作業

校正作業は編集の鷺ノ宮さんに丸投げという形になりました。
自分でも確認したつもりだったのですが、想像以上に誤字脱字があり「こんな細かいところまで修正していただいてマジですみません」と言いながら提案承認ボタンを連打していたら、最後に100点満点ですというコメントを頂いて笑顔になりました。 創作家(クソデカ主語)はチョロいので嘘でもこういうコメントを貰うと笑顔になってしまいます。
自分でも本当にアレで良かったのか?と思う時があったので100点満点ですというコメントは素直にめちゃくちゃ嬉しかったです。

おわりに

その後レイアウトの提案を承認し、正式に校了ということになりました。
今回は本当に原稿を落としかけたので、なんとかなって本当に良かったです。その上100点満点とまで言っていただき文字書きとしてこれほど嬉しいことはありません。本当にありがとうございます。
そのうち個人誌を出したいなーとは思っているのですが、しばらく生活もメンタルも不安定が続きそうなのでいつになるかは未定です。
今回の僕ラブ36で創作意欲がかなり刺激されたので、pixivにちょこちょこ短いやつを上げると思います。
ですので、僕の作品が読みたい!という方はそちらの方をお待ちいただければと思います。
次に上げるやつは歩夢→侑 前提の 侑⇆せつ菜 栞子→歩夢 のよくわかんない悲恋ものっぽいやつになると思います。落とし所がよくわからないので上がるのはもう少し先になるかと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。